- トムソン刃を曲げることによる歪み
トムソン刃は、曲げて打抜く形状を形成していくものである。
しかし、刃物には厚みがあり刃物を小さいRで曲げることにより刃先は外側に倒れ刃物の高さは低くなる。
この写真は、上記現象を顕著に表しており、R部の頂点は刃先が潰れていないのに対し、その周辺の刃先は潰れている。つまり、R部では、直線部分に比べ刃物の高さが低くなっているため、直線部分はカッティングプレートに当たって初期破損しているが、R部頂点は刃先がカッティングプレートに当たっていないため潰れていない。
ブローチングをすることにより、刃物の母体内側を削り、刃物の厚みによる歪みを緩和し、刃先が外側に倒れるのを防ぐ。したがって、曲げることによる歪みによる刃物の高さの変化も少なくなる。
ブローチングの詳細は特殊な技術のページをご覧ください。特殊な技術